はじめに
2025年に発売されたHeavy Metalのアルバムの中でオススメのものを紹介するブログです。1980-1990年代にキャリアをスタートさせたバンドにしかあまり興味がない人間なので、今年も、10枚も挙げることができるかどうか心配ですが、無理せずゆるゆる進んでいきましょう。1月初っ端からジョン・サイクスの訃報に接し、落ち込んでいますが、NEMOPHILAの新作やLOVEBITESのミニ・アルバムのLPが素晴らしく、癒されております。
候補01 NEMOPHILA: Apple of my eye
- NEMOPHILAのアルバムが出るたびに、そのレベルの高さに驚嘆しつつも、1回か2回聴いて終わりというパターンが続いていた。し・か・し、今回は違いそうだ。サブスクで聴いてすぐにCDを購入し、もう7回は通して聴いている!
- まず、曲の密度がぐんと高まった気がする。サキ氏が脱退し、ギターがハヅキ氏一人になったわけだが、前作よりさらにギター・ソロの出現頻度が低くなっている。その代わり、ギターのリフ、バッキング、そしてむらたたむ氏のドラムのフックが、非常にヴァリエーション豊かになり、あちこちにフックがあって、聴いていて面白く、わくわくする。
- 次に、曲の密度が高まったことに合わせたのか、各楽器の動きが非常に聞き取りやすい音量バランスになっている。ギターの音量がぐっと抑えられたことに不満をおぼえる方もいるかもしれないが、大昔にライブハウスでいろんなバンドを聴いた経験に鑑みると、ギターが一人のバンドの音量バランスは、ライブでは今回のアルバムのようになることが多い。つまり、今回の音量バランスは非常に臨場感がある。
- さらに、前作もその傾向著しかったが、「ゆるふわ」の要素がむき出しに前面に出されることがほとんどなくなり、この要素が苦手な私には、聴いていて脱力する箇所がほとんどなくなり、とてもありがたい。
- 最後に、NEMOPHILAには和の要素を強調する曲が必ず入っており、それに違和感をおぼえることが多かったのだが、今回は、和の要素と西洋音楽の要素がうまく止揚されているように感じた。
- というわけで、非常におすすめです。
MV: Just Do It!